2025/09/01 16:08

こんにちは!
暦の上を迎えましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。
9月といえば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
そう、「十五夜」の季節です!
今回は「おこし」と「十五夜」の意外な関係性についてお話したいと思います。
もともと中国の唐で催されていた、一年で最も月が美しく見える旧暦8月15日に月を愛でる「観月の宴」。
その文化が平安時代に日本へ伝わり、月を眺めながら詩歌や音楽を楽しむ優雅な催しとして貴族の間に広まりました。
やがて時代を経て、秋の収穫を祝い、豊作への祈りと感謝を月の神様に捧げる行事として庶民の間にも浸透し、
現在の「十五夜」へと形を変えていきました。
十五夜のお供え物といえば「お月見団子」「旬の果物」「ススキ」などがよく知られています。
でも実は、「おこし」もピッタリなことはご存知でしょうか?
おこしは、"お米"と"水飴"から作られるシンプルながら奥深い伝統和菓子。
古来より五穀(米・麦・粟・黍・豆)は豊作の象徴とされてきましたが、
その中でも"お米"は特に日本人にとって大切な主食であり、五穀豊穣を願う十五夜のテーマと自然に重なります。
さらに、おこしには「福を興す」といった縁起の良い意味も込められているので、お供えすることで
月の神様に感謝を伝えるだけでなく、これからの実りや幸せを願うお祈りにもつながるのです。
実は、今年の十五夜は10月6日と少し先の行事になります。
まだまだ暑さは残っていますが、夜には少し涼しい風が吹き始める時期。
秋の訪れを感じながら、空に浮かぶ美しい月を眺めて、団子や果物、そして「おこし」をお供えしてみてはいかがでしょうか。
お月様とおこしで乾杯!なんていうのも素敵かもしれません。