2025/11/01 11:00
朝晩の空気がひんやりとしてきて、冬の足音が少しずつ近づいてきました。今年もあと2ヶ月。1年を振り返り、身近な人に感謝を伝えたくなる季節です。
日本には昔から、お歳暮やお中元といった“贈り物文化”があります。
言葉にしきれない感謝の気持ちを「かたち」にして届ける。
そんな美しい風習が、今も私たちの暮らしに息づいています。
今回は、1年の締めくくりに贈るご挨拶「お歳暮」についてお話します。
お歳暮のルーツは、なんと室町時代までさかのぼります!
もともとは、先祖の霊を祀る年末行事において、
他家に嫁いだ人や分家の人が「神仏やご先祖様へのお供物」を親元や本家に持参する風習が起源でした。
江戸時代になると、町人や商人の間で「年末のご挨拶」として贈り物を届ける習慣が広まり、
さらに郵便制度や百貨店が発達した明治時代以降は
「年末の贈り物=社会的マナー」として定着していきました。
年末の贈り物文化は、誰かから誰かへと想いをつなぐ“贈り物”としての美しい風習は失わず、
時代とともに形を変えながら、現代のお歳暮文化へと受け継がれてきたのです。
そんな素敵な年末の贈り物に、古くから親しまれてきた縁起菓子「おこし」はいかがでしょうか。
“身を興す”“家を興す”といった言葉に通じ、一年の感謝とともに、来る年の発展を願うお歳暮にもぴったりです。
今年お世話になった親戚へ、上司へ、友人へ――。
小さな一粒にたくさんの「ありがとう」の気持ちを込めて。
大切な方への贈り物に、ぜひ「おこし」をご利用ください。
